もくじ
井上雄彦さんが、車いすのバスケットボールを漫画「リアル」で様々な人間模様を描き、話題となり実際の車いすのバスケットボールにも注目が集まり始めています
2020年東京パラリンピックの競技種目の一つでもある、車椅子バスケットボール。
車いすに乗りながらバスケットボールをする競技ですが、これがまた凄まじく激しいスポーツなんです!
車いすの競技なので足が悪い方がプレーしていますが、車椅子どうしが激しいぶつかり合いながら、スピーディーな展開に、見る者は息を飲む。
本当に身体が不住な人がプレーしているのかと疑ってしまいます。
そんな車椅子バスケの有力選手の土子大輔さんに焦点をあて、パラリンピック東京大会への意気込みを伝えたいと思います。
練習でも響く金属音とスリップ音!
練習でも本番さながらに
車椅子同士の衝突による金属音とタイヤのスリップ音が体育館に響く
「まっすぐ攻めてダメなら、逆サイドへボールを回せ」「そう、そこで迷わずシュートだ」
バスケットコートを車椅子で縦横に走る選手たちは攻守がめまぐるしく入れ替わり、プレーしそこに、コーチの指示が飛ぶ。
土子大輔さんが所属しているチーム
千葉県を中心に活動する車椅子バスケットボールチーム「千葉ホークス」
千葉ホークスには15人の選手は練習に週3回、それぞれの仕事を終えた後、体育館に集まり、汗を流しています。
競技で使用される車椅子は特別使用の車椅子で軽量化が図られ、二つの車輪はハの字に傾き、機動性に富む。それでも計40分の試合では走る距離も数キロに及ぶ。
その間、急発進と急停車、シュート、パスの連続。途中で交代や休息があるとはいえ、選手にはチームワークはもちろん、人並み以上の腕力と体力、精神力が欠かせない。
千葉ホークスは、日本選手権など全国制覇が目標だが、栄冠まであと一歩という成績が続く。悲願達成に向け、練習はいつも全員が消耗しきって終わる。
「東京パラリピックでメダルを」代表候補の土子大輔
チームの大黒柱は土子大輔選手の特徴は、強さと俊敏性、正確なシュートで仲間を引っ張っています。
2016年のリオパラリンピックでは念願の日本代表に選ばれ、カナダ戦では2桁得点で勝利に貢献した。「上背で負ける外国人選手対策として、後ろに下がりながらのシュートを強化したことが奏功した」と手応えを感じた。
連盟によると、車椅子バスケの競技人口は健常者を含め約1000人程度。土子選手は、もっとこの数字が増えて支援の輪がさらに広がることを願っています。
土子大輔選手は「自分やチームの実力アップはもちろんだが、講演や周知活動にも積極的に参加し、車椅子バスケの魅力を日本中に伝えていきたい」と、もう一つの使命感をたぎらせている。
土子 大輔のプロフィール
DAISUKE TSUCHIKO
所属: 株式会社メルカリ
種目: 車いすバスケ
所属: 千葉ホークス
生年月日: 1980年8月14日
出身地: 千葉県
出身校: 千葉商科大学
障害: 片下肢欠損(右大腿部)
持ち点: 4.0
2017年1月株式会社メルカリに所属。
13歳(中学2年)でバスケットボールを始め、高校・大学・社会人ともにクラブチームでプレーする。
26歳の時にバイクで事故に遭い右脚を大腿から切断する。
およそ1年間のリハビリを経て2008年に名門「千葉ホークス」で車椅子バスケットボールを始める。
車椅子バスケを始めてから1年後の2009年日本選手権で準優勝、また同大会でベスト5賞を受賞。
2014年〜2016年は千葉ホークスのキャプテンとしてチームを牽引。
2016年のリオデジャネイロパラリンピック、2020年の東京パラリンピックへ向けて日々挑戦を続けている。
【受賞歴】
2009年 日本選手権 ベスト5賞
2013年 日本選抜車椅子バスケットボール選手権大会ベスト5賞、全日本ブロック選抜車椅子バスケットボール選手権大会 ベスト5賞
2014年 日本選手権 ベスト5賞
2015年 日本選手権 ベスト5賞、関東カップ ベスト5賞、全日本ブロック選抜車椅子バスケットボール選手権大会 オールスター5賞
2016年 長谷川良信記念・千葉市長杯争奪車椅子バスケットボール全国選抜大会 得点王、日本選手権 三菱電機Changes for the Better賞およびベスト5賞